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劇場版『DEEMO サクラノオト』豪華キャスト登壇の完成披露試写会開催!

2022年1月26日

2月25日の公開を前に本作の完成披露試写会が行われ、ボイスキャストを務めた竹達彩奈、丹生明里、濱田岳、イッセー尾形、松下洸平、藤咲淳一総監督、松下周平監督が登壇、さらに、ニューヨークにいる渡辺直美からはビデオメッセージも到着し、完成披露試写会を盛り上げました!


 脚本も手がけた藤咲総監督は、この人気ゲームの映画化を手がけるにあたってのテーマは「謎」と「音楽」だったと明かし「アリスは何者? DEEMO は何者? という“謎”があったので、そこを面白くするために音楽の力を借りました」とふり返る。
 ゲームシリーズからアリスの声を担当してきた竹達は「ゲームの中だとアリスしかしゃべらないので、独りぼっちの世界観が強かったんですけど、アニメになってミライやくるみ割りなど、新たなキャラクターに命が吹き込まれて、すごくにぎやかな世界になったなと感じました。このキャラクターたちのおかげで、アリスが年相応なかわいらしい子どもになっていて『そんな子どもらしいところあるんだ!?』と新鮮な気持ちで演じられました」とゲームとはまた違った新たな魅力を感じたと明かす。


 丹生、松下は本作で長編アニメーション声優に初挑戦。丹生は「お話をいただいて『本当ですか!?』って信じられないくらい、ずっと憧れだったので嬉しかったです。エンドロールで自分の名前が出てきたときは、思わずウルっときてしまいました。映画館の中から自分の声が本当に聴こえるのかと思ったら、感極まりました」と感激を口にする。そんな丹生に竹達は「すごく素敵でした! 初めてと思えないくらい、(イメージしていた)“仮面の少女”のまんまという感じで、これが初めてと聞いてびっくりしました」と称賛を送った。


 松下は「ハンスという役にどう色を付けていくか? 言い方、強弱…ひと言、ひと言を監督と相談させていただきながらやらせていただき、楽しかったし、貴重な経験をさせていただきました」と充実した表情で語った。
 濱田は猫のぬいぐるみに命を吹き込むということで、戸惑いもあったよう。「DEEMO の世界に住むぬいぐるみの悲哀…そんなこと考えたことがなかったので(苦笑)。動きも込みで表現するならまだ勝算もあったかもしれないけど、声ひとつでぬいぐるみの気持ち、個性を表現しないといけない…。声優というお仕事は本当に奥が深いなと勉強になりました」としみじみとふり返る。
 イッセーも“声”だけでの表現について「どれだけ動いても、(観客には)見てもらえないんですね。しっちゃかめっちゃか、やみくもに動きながらアフレコしました。こんなに役に感情移入したことはなかったです。24時間、くるみ割りに向き合いました」とふり返った。
 声優陣の演技はもちろんのこと、やはり『DEEMO』と言えば音楽が大きな魅力。竹達は「木が成長するのが『DEEMO』では印象的ですが、劇場版でもそれはあって、成長していく段階で素敵な映像と曲が流れるので、ぜひチェックしてほしいです!」と“聴きどころ”をアピール。
 丹生は「メロディだけでなく日常の音――足音まで聴こえてきて、360 度音に包まれている感覚になります」と映画館ならではの“音響体験”の魅力を口にする。
 濱田は「物語の途中で大きな“事件”があるんですが…」と謎に包まれたストーリーの一端に触れつつ、そこで流れる楽曲「Leviathan」の素晴らしさを強調。イッセーは「最後にみんなで曲を作るんですが、それがあなた方ひとりひとりの胸に突き刺さるでしょう」と“予言”する。
 自身、音楽活動もしている松下は劇中のピアノについて言及。「ピアノの音色と記憶がリンクしていて、ピアノの音から思い出される景色や人…そういうものってすごく大事だと思います。僕も、ピアノを弾きながら懐かしい出来事を思い出したり、『あの頃の気持ちってどうだったかな?』と思う時に、その頃、弾いていた曲を弾くと一瞬でタイムスリップできたりします。音楽ってそういう存在だと思うし、(本作でも)音楽と記憶が絶妙にリンクしていると思いました」と熱く語った。
 さらにこの日は、“匂い袋”の声を担当した渡辺直美がニューヨークからビデオメッセージを寄せた。アフレコでは監督と相談しながら匂い袋の優しく、かわいらしい声を作り上げるも「後半は、のどが限界を迎えました…(苦笑)」と苦労を述懐。映画について「世界観、映像がすごく素敵で、音楽もハンパなく最高に仕上がっています」と力強く魅力を伝えてくれた。
 “匂い袋”渡辺からのサプライズメッセージの最後に「私の香りで落ち着いて〜」という劇中のセリフで呼びかけられた形となった竹達は「グッドスメルを感じました!」とニッコリ。映画の中で、匂い袋、ミライ、くるみ割りはユニットとなって登場しているが、濱田は 3 人組のシーンについて「僕が収録したときは、お2 人の声が入った状態で、おかげですぐに映画の世界に入れました。お 2 人の力があってのミライだなと思います」と感謝。イッセーは、スクリーンを通じて初めて渡辺と“対面”し「声のように包容力のある方だなと思いました。試写を見て、ユニットの 3 人がうまく収まっていてよかったです」と笑顔を見せた。
 最後にアニメーションを担当した松下周平監督は「音楽が素敵なので、ライヴを見る気分で観ていただけたら」と語り、藤咲総監督も「89 分の優しい時間になると思いますのでぜひ楽しんでください」と呼びかける。
竹達は「ゲームとはまた違った新たな作品として、キャスト、スタッフ一同、愛を込めて作りました。『DEEMO』は愛がギュッと詰まった作品ですので、優しさに包まれて素敵な時間を過ごしていただけると嬉しいです」と語り、温かい拍手に包まれて舞台挨拶は幕を閉じた。